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vol.12 / 2000.12.24
こんにちは! tote です。
20世紀最後のクリスマス、みなさんはどの様にお過ごしでしょうか?

きのう、伊東屋に用事があり銀座に出かけたところ、道を歩くカップルがほとんど皆(!)ティファニーの水色の袋を持っていて驚きました。お店も大混雑の様子。
不況も関係無いのですね。ティファニー恐るべし(笑)

*12/27日夜に、tote*letterをUPします。
この時に、年末年始の営業のお知らせなどをいたします。

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●クリスマスの話

ティファニーといえば、「ティファニーで朝食を」の作者T・カポーティの短編に、クリスマスを題材にした小品がいくつかあります。

作者の幼い頃のクリスマスの思い出を子供の目から描いたものなのですが、
彼を取り巻く世界の冷たさ、無情さから彼を守り、慈しんでくれるイノセントな心を持つ年取った従妹、離婚して息子と離れ離れに暮らし、その愛情を物質で表現しようとする不器用な父親、など登場人物は世間的弱者であったり、心に傷を負った人達です。

そんな複雑な家庭環境で両親から離れて育った子供時代に迎えたクリスマスのことを、
子供の透明な視点で、そして、少しの痛みを伴って描かれています。

お話の中で、従妹のおばあちゃんと一年間こつこつ小銭を貯めたお金でクリスマスのフルーツケーキを焼いて、お世話になった人や、ちょっと知り合った人、心にひかれたいろんな人たちに何十個もケーキを贈るくだりがあります。
贈る相手は、ルーズヴェルト大統領や、いつも手を振ってくれる長距離バスの運転手の人、年に2回やってくる包丁研ぎの人など、赤の他人の人がほとんどです。

二人は閉ざされた小さな世界のなかでひっそり暮らしているけれど、贈ったクリスマスケーキは街を飛び越え、見たこともない広い世界へ二人をつなげてくれるのです。

けっして裕福ではない男の子とおばあちゃんですが、そんな心のこもった贈り物は
他のどんな贅沢なプレゼントよりも心に響きますね。大人になってから独り、遠い昔のクリスマスの日のことを回想した切ないお話です。
読み返す度に、哀しいような、それでいて懐かしいような気持ちで、胸の奥が少し痛いような気がします。

みなさんもそれぞれの楽しいクリスマスをお過ごし下さい...

「A Christmas Memory」
「One Christmas」 by Truman Capote

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